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起業する方におすすめするのがバランスを取らない「アンバランス」という考え方です。これだけでは意味が分かりませんので、どういうことか説明します。

「時間・労力のアンバランス」とは?

例えば

同じ能力を持った方が2人いたと仮定すると、時間や労力は人間ですのでどうがんばっても24時間です。

このときにバランス型の方はアンバランスの方には会社経営では絶対勝てないのです。

普通の方「Aさん」の時間や労力の掛け方
  • 仕事:35%
  • 恋愛:30%
  • 趣味:20%
  • 家族:10%
  • その他:5%
経営者「Bさん」がすべき時間や労力の掛け方
  • 仕事:95%
  • 恋愛:0%
  • 趣味:0%
  • 家族:0%
  • その他:5%

結局、能力が同じであれば、仕事にかけた時間や労力の割合が大きい方が勝つのが自明の理なのです。

  • 趣味が充実していた方がビジネスのコミュニケーションは上手くいくのでは?
  • 家族関係が良好の方がビジネスへのモチベーションが高まって上手くいくのでは?

なんて、疑問を持つ方も多いかと思いますが

会社員の場合はそうかもしれませんが・・・

商品やサービスを徹底的に追求しなければならない中小企業の経営者の場合は

時間や労力の割合が大きい方が成功率が上がるのは当然なのです。

Aさんのスタンスで、PDCAのトライが年10回できたとしたら
Bさんのスタンスであれば、PDCAのトライが年30回できるのです。

試行回数が多ければ、成功の割合が高くなるのは当然なのです。

Bさんの能力の5倍のCさんがいるのであれば、仕事にかける割合は少なくても、Bさんに勝てるかも知れませんが・・・

人の潜在能力には大きな差がないはずです。

潜在能力に差がないのであれば、試行回数が多い、経験値が多く貯まる方の方が成功するのは間違えないのです。

私の場合も・・・決して他の人よりも頭が良いと思ったことはありません。
しかし、ビジネスに費やした時間で言えば、同年代の方の2倍はあると自負しております。

幸せかどうかは別の話ですが、稼げているかどうかで考えれば現時点では成功と捉えても良いと考えております。

結局、「量が質を生む」のです。

大手企業の経営者に、今でも現役で働き続けている高齢者の方が多いのは、このような成功体験を繰り返してきたからと言っていいでしょう。

会社が成長してきたら、テレビドラマのように遅く来て早く帰る形の経営者もいると思いますが、起業直後、少なくとも社員数が10名を超えるまでは、時間や労力の掛け方はアンバランスを意識するべきだと考えます。

私の場合の3年間

  • 3期目:年間営業利益は約2億円
  • 3年間:休んだ日はありません。
  • 7時仕事開始~23時仕事終了:16時間
  • 16時間 × 365日 = 5840時間

普通のサラリーマンの平均は

厚生労働省のデータによると2,030時間ですから

2.87倍です。

仕事を初めて10年ですから

10年間も、普通の人の2.87倍も仕事していれば、馬鹿でもできるようになるというだけのような気がしています。

自分の会社がどこよりもブラック企業になってしまいますが・・・経営者自身の夢や目的のために自分自身が働くのであれば何の問題もありません。

仕事の中でも「時間・労力のアンバランス」を意識する

仕事をするにしても、「時間・労力のアンバランス」を意識する必要があります。

中小企業ですから、何かに特化することが利益を生む、大企業に勝つための唯一無二の方法と言ってもいいでしょう。

大企業A社
  • 営業:20%
  • 商品開発・マーケティング:20%
  • 人事:20%
  • 財務・経理:20%
  • 経営企画:10%
  • その他:10%

という配分で会社のリソースを使っていたとします。

中小企業の場合は同じことをする必要はありませんし、そもそも社員数や資本金も含めて同じことはできません。

中小企業B社
  • 営業:80%
  • 商品開発・マーケティング:0%
  • 人事:0%
  • 財務・経理:5%
  • 経営企画:10%
  • その他:5%

商品開発は他社にお願いして、他社の商品をOEMで販売する、他社のサービスを代理店として販売する営業活動に強みのウェイトを置く形もあります。

中小企業C社
  • 営業:0%
  • 商品開発・マーケティング:80%
  • 人事:0%
  • 財務・経理:5%
  • 経営企画:10%
  • その他:5%

逆に商品開発にだけリソースを投入して、販売は代理店にお願いする形の手法を取る方法もあります。

私の場合は後者です。

リソースでは、大企業、中堅企業には逆立ちしても勝てないのですから、どこにリソースを配置するのか?を一点突破で突き抜ける必要があるということです。

さらに細分化して、例えば化粧品販売のメーカーだとした場合

大企業の化粧品A
  • 価格の安さ:20%
  • パッケージデザイン:20%
  • マーケティング・広告宣伝・ウェブサイト:20%
  • 品質:20%
  • カスタマーサポート:10%
  • その他:10%

という化粧品があったとしたら・・・中小企業は同じ予算はかけられませんから

中小企業の化粧品B
  • 価格の安さ:0%
  • パッケージデザイン:0%
  • マーケティング・広告宣伝・ウェブサイト:10%
  • 品質:90%
  • カスタマーサポート:0%
  • その他:10%

価格も高い、パッケージもダサい、宣伝もしないし、タレントも使わない、ただただ「品質の良い、お医者さんの推奨が取れる化粧品」を開発して、広告宣伝は口コミに任せるという商品開発の方向性もあります。

中小企業の化粧品C
  • 価格の安さ:0%
  • パッケージデザイン:0%
  • マーケティング・広告宣伝・ウェブサイト:90%
  • 品質:10%
  • カスタマーサポート:0%
  • その他:10%

品質も他社のOEM商品として割り切って、ウェブサイトとWEBマーケティングの手法を徹底的に効率化させ、マーケティングだけで勝ちに行くスタイルの会社も目指せます。

まとめ

「時間・労力のアンバランス」という考え方は

  • 自分の時間の使い方にも
  • 会社のリソースの分配にも
  • 商品やサービスの予算の分配にも

使える考え方です。

これは、ランチェスター戦略の「局地戦に持ち込み、兵力を集中させる」という戦い方と同じことを意図しているものなのです。

「どこに強みを作るか?」

ということを色々なレイヤーで意図的に「偏り(アンバランス)」を生み出すことで実現する方法なのです。

結局、大企業にリソースでは勝てないのですから、強みを一点に集中することを、いろんなレイヤーで考えていかなければ、中小企業の勝ち目はないということなのです。

会社員の時代は、バランスが取れている人間の方が重宝されますし、出世していくものですが
経営者の場合は、アンバランスを突き詰められる方の方が成功しやすいのです。